相続人同士で被後見人と後見人の間柄になっているケース

相続人同士で被後見人と後見人の間柄になっているケース

(ア)状況

①父親が無くなり、母親と子供3人が相続人でしたが、内娘の一人が知的障碍があり、直ちに遺産分割協議が出来ない状況でした。

②依頼者は、いろいろな場所に相談に行き、どのように相続をすればよいのかを相談しましたが、複雑なことを言われて困っているところ、当事務所にお越しいただきました。。

(イ)司法書士の提案＆お手伝い

①まずは、知的障害の子供のために成年後見の申立を行い、母親が成年後見人となりました。その後、母と子が利益相反をしてしまうため、遺産分割協議のために特別代理人（母の弟）を選任し、不動産は母親、預金等を子供という内容で遺産分割協議を行いました。また、成年被後見人の相続分を確保するために、預金等の金銭で調整しました。

(ウ)結果

①　特別代理人をつけることで、利益相反を防ぐことができ、無事遺産分割を行うことができました。